かぼちゃパイとラズベリー〈Ⅱ〉

作者いろは

想い出は何時までも彩られるもの――。



貴方もそう感じたことはありませんか?



例え、この世で一番愛する人が。唯一無二の親友が。一番の理解者の母君が。



この世から消え去ってしまったとしても。



貴方から、彼らの記憶が消え去ってしまうことは無いのです。



貴方が彼らを何時までも愛し、記憶の中に大切に仕舞い、彼らを忘れることが無ければ。



彼らは貴方の中で。貴方の心の中で。



何時までも、生き続けるのです。




西の森に住む、機械技師と黒猫。そして、



今日も変わらないクロナのお話。