想い出は何時までも彩られるもの――。
貴方もそう感じたことはありませんか?
例え、この世で一番愛する人が。唯一無二の親友が。一番の理解者の母君が。
この世から消え去ってしまったとしても。
貴方から、彼らの記憶が消え去ってしまうことは無いのです。
貴方が彼らを何時までも愛し、記憶の中に大切に仕舞い、彼らを忘れることが無ければ。
彼らは貴方の中で。貴方の心の中で。
何時までも、生き続けるのです。
西の森に住む、機械技師と黒猫。そして、
今日も変わらないクロナのお話。