わたしは、孤独を愛する女。
一人が好きだから一人でいるのよ。
群れるのは、弱い人間がすることなの。
わたしは強い。
だから、一人でも平気。
そう思ってた。
あなたと出会うまでは。
黒川ひいろ。
あなたは不思議な人ね。
オシャレでかっこよくて、明るくて、今どきの男の子。
わたしには太陽みたいに眩しいのに。
それでいて、地味女のわたしを見ても、眉をひそめたりせず、優しく話しかけてくれる。
どうして…?
それは私が、如月広春の娘だから?