今更どれだけ
後悔しても
俺のこの
手首の傷は
消えないけれど
この傷が
これから先
増えることはない
君がそばに
いてくれるから
綺麗な手首は
失くしたけれど
その代償に
優しさ
暖かさ
ほかにいくつも
素晴らしいモノを
手に入れました
『君』という
愛しい人も
そばにいてくれると
言ってくれました
だから
この傷
後悔なんてしていない
俺は
この傷をひいても
余りあるモノを
手に入れることが
できたから
過去は消せない
それでも俺は今
とても
幸せです―……