カムパネルラ
『 Warm,warm,warm inside. 』
『 Warm,warm,warm inside. 』拝読しました。
ふんわりとした柔らかな描写がとても綺麗で、優しくて、ヒロインの言葉や考え方がとても女の子らしくて好きです。「あたしは自他共に認める、伊野波君大好き人間だからそれくらいは伊野波常識の範囲内」という一文も、彼女らしくて素敵だなと。
描写から読み取れる彼女は「ふんわり」した印象で、読み進めていくと彼が最後に「でも笑うとふわふわと周りを和ませる人」と書いてあって、ああ本当に心理描写から読み取れる通りにふわふわして柔らかく暖かい女の子だったんだなと思いました。
最初は展開がわからなくて「あ、あれ?」と思ったのですが、ラストで「あぁ、彼女はもうすでに……だからだったんだ」と気付いて、今までの描写がとても可哀想に思えて。でも「透明な君」である彼女があんなにも優しい雰囲気を醸し出しているのだから、「可哀想」だと思うべきではないのだな、と。
彼の最後の一文で、きっと歌香ちゃんも救われていたのだと信じたいです。