マーメイド

美恋の結末― 恋愛小説は数あれど､悲しい結末は本当に久しぶりに読みました｡二人の愛は本物だった｡本物だったからこそ､残酷な結末になってしまった｡展開の早さに､ページを進める手が止まらず､一気に読み進められました｡文章からは､凛とした雰囲気が常に漂い､自身の恋愛に共感できる部分もいくつもありました｡素晴らしい物語です｡

衝撃の… ひたむきに一人の人を好きになる主人公に胸が熱くなりました。 アキとハルのやりとりがとっても可愛い☆ このまま幸せに… そう思っていたら想像もしていなかった衝撃の結末に展開…。 最後まで目が離せません。

透明な喪失 瑞々しく爽やかな出会いと、何気ないやり取りの積み重ねから生まれた愛。 寂しい女の子が幸せをつかむ姿に感動したのも束の間、後半の怒涛の展開と衝撃の結末には息を呑みました。 　 家族のシーンの閉塞感と、ハルと一緒にいる時の優しい空気の対比がお上手で、だからこそニュースのシーンの生々しさとラストの悲劇には胸が締め付けられるようでした。ひとつひとつのシーンがとてもひたむきで、真っ直ぐで…。 　 切なく、痛々しく、救われない。けれど流れる想いはどこまでも澄んでいる。 ｢マーメイド｣のタイトル通り、とても綺麗で哀しいお話でした。