―時計の針が動く瞬間を見てみたかった。
きっかけはそれだけだった。
世界の全てが大嫌いな少年と、世界の全てが大好きな少女。
―物語は、いつの間にか始まっていた。
<登場人物紹介>
☆御月命人(みづき・みこと)
山奥の高校に通う1年生。子供の頃から不思議な力を持っていた。
とにかく何もかもが嫌い。
☆風祭奏(かざまつり・かなで)
命人と同じ高校に通う1年生。事あるごとに命人に絡む。
とにかく何もかもが好きになれる。
☆神崎美乃里(かんざき・みのり)
命人、奏の担任。年齢不詳。
☆神崎京(かんざき・きょう)
命人の悪友。ただしそう思っているのは本人だけ。