人魚に溶ける

作者Shieri

遥か遠くに存在する光と地の境目が、成海の姿を鮮明に映し出していた。あの日から、俺はお前のことが…。

 

潮の香りがさっきから、

俺の鼻を捕らえて離さない。



今、俺は彼女か海に身をまかせているのを


じっと見つめている。



半身を海に浸かせながら、成海は乱れた髪を操るように梳いた。



まるで、人魚のように……




大地と成海の、

淡い純愛Romance。


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