月と太陽は正反対。
そう、まるで鏡合わせのよう。
どこまでも似ていて、
どこまでも違う。
2つは決して逢い、まみえることはない。
薄い壁で隔てられて、
存在を感じれるのが哀しい
どうせ触れれぬのなら、いっそ
愛しきその姿すら見たくはない。
互いの宿命(サダメ)を知っているから
太陽は涙し。
月は微笑む。
交わりたいのに。
己の存在がそれを阻む。
決して交わることがないと
知ったから
知っているから
それぞれの想いを何かに託すのだ──……
バラバラになったお二方。
月と太陽の兄妹よ。
どうか、嘆くことがありませぬよう──