人間の汚さと美しさを描きたくて書いた作品です。異性、家族、友人と愛情の形とは一つではありません。これはそのうちの一つの物語です。
死を決意した長沢 直美はビルの屋上で目を閉じた。
しかし、偶然それを発見した村山 健により未遂に終わる。
健によって直美の心に刺さった氷は次第に溶かされいった。
そんなある日、健は交通事故に見舞われ脳死状態になってしまう。
直美は医師から健が臓器提供意志表示カードを所持していた事を訊かされる。
それに伴い二者択一を迫られる事になるのだが……。
愛する人の愛情の所在を巡ったストーリー。