天国からのご招待

作者aiko

生きるのも死ぬのも、もうどうでもよかった。


泣いてばかりの人生の中―明るい未来なんてなかった。


親に捨てられ

  「あんたなんかいなければよかった―。」


泣いて―。 泣いて―。


死んでしまえば―。そうすれば、楽になる―。


リラックスできるものなんて、何もなかった。

でも―、ストレスの原因はいっぱいあった。


大切なモノなんて、ちっぽけで目に見えないほど。

でも、いらないもの、どうでもいいものはいっぱいあった。


――そんな私に届いた、一通の手紙。

『本当に死にたいって思うのですか―?

 本当に、いらないって思うのですか?

 君に、〝天国…ヘブン〟の世界にご招待しましょう――。

 本当に、何か分かるかもしれませんよ?』


天国にいた、一人の少年―。


〝君はまだ、ここに来ちゃいけないんだ。〟



わかからなかった。

  

   愛が―。 幸せが―。 喜びが―。