霧雨の降る中、僕は君に出逢ってしまった。誰にも何にも興味の無かった僕に、胸が締め付けられるような感覚をくれた君。そんな君と、ずっと一緒にいたいと思ったけれど…
―思えば誰もが云っていた。
『決して彼女を愛してはいけない』と…。―
大きな挫折を経験した、音楽しか能の無い青年と、公園で出逢った不思議な女性の、儚くも美しいラブストーリー。
ある雨の日に突然青年の前に現れた女性。
華奢で美しいその女性に一目で恋に落ちた青年だが、
彼女はどうしても自分の素性を明かさない。
『彼女を知りたい』…そんな思いで毎日のように公園に通う青年だが…