――ねえ
あたしは
あなたからもらった
たくさんの優しさ
今もちゃんと
覚えているよ。
あなたの温もり
あなたの癖
あなたの香り
あなたが言った一つ一つの言葉・・
今もしっかり
あたしの中に残ってる
だから
今でもあなたを
忘れられないでいるよ。
早くあなたを
忘れられる事ができたら
どれ程楽なんだろう・・
あなたにもらった
風船かずらの種は
土に埋められる事も
水を与えられる事も
太陽の光を浴びる事もなく
あたしの部屋で
静かに眠っている
ねえ、
あの日の約束は・・?