蒼い空にきみを想う

作者亜樹

空蒼(そら)は平凡な女の子。これと言った目標もなく毎日を過ごしていた。そんなとき現れた転校生のあおい。あおいから告白をされ、空蒼はだんだんあおいに惹かれていく。

この気持ちを、なんて言えばいいのか分からない。


こんな感情初めてで・・・。




 「ね、名前!なんて読むの?」


 「・・・・そらだよ。」


 「空蒼って書いてそら?」


 「・・・うん」


 「俺、あおい!そっかぁ。空蒼ちゃんかぁ!俺らって・・・」


イジワルそうに笑ったあおいは――。


 「な、なに?」


 「相性良すぎくない??名前的に♪」


今度は優しくほほえんだ。




まさか、あたしがここまで、世間一般で言う『恋愛』に引き込まれるなんて・・・夢にも思っていなかった。


病気にも近いこの感情をなんて呼べばいいのか・・・

あたしはまだ、知らない――――。