砂に泳ぐ魚

作者ひより

かつて自分をレイプした男達に復讐を望む女、退屈な時を流れながら光を追い求める少女、将来を奪われた失意の中で、過去の恋を忘れられない女。それぞれの女性の恋物語。

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この物語は、私が現実に体験したものではないことを、最初に綴っておく。

しかし彼らは実在の人物であり、今尚現実世界で生を模索している。だからこれは物語として完成しているわけではなく、未完成の物語として今後も続いていく。


謝辞

特に、最期の最後まで兄に付き添い、愛してくれた永遠(とわ)へ。

今はまだあなたに面と向かって言う勇気はない。

しかしあなたの存在は、私にとってとても眩しく、兄はそんなあなたを最期まで愛していたのだと思います。

だからこそ、誰よりもあなたには幸せになってもらいたい。 

兄はきっと、あなたにそう伝えようとしていたのだから。