ある影が薄く陰鬱なクラスメートが自殺をはかった。父の経営する病院に呼び出された義隆が出会ったのは、赤の他人のように快活でおおらかな、記憶を亡くしたクラスメート・天地優紀だった。退屈で一辺通りな義隆の環境は、彼の出現によって目まぐるしく変化していく…。