僕は君のために...。

作者寧々

好きな人に思いを伝えられない雄太。
一方、雄太が思いを寄せている玲奈には・・・

僕はとある新郎新婦の披露宴のスピーチを任された・・・




「私ね、結婚する事にしたの」



僕は唐突すぎた発言に



驚き、悲しみ・・・



数え切れない程のいろんな思いが交錯した。



近すぎたから伝えられなかった事。



近すぎて失ったもの。



そんな僕に出来る




精一杯の反抗。




「僕は・・・君のことが好きだったよ。いや、これからも好きだよ・・・」




会場の誰もが凍りつき、




僕はそこから逃げるようにトイレに駆け込んだ。



今からの話は



僕と君の淡く儚い一夏の思い出。