通り雨が止む頃に。

作者田麻



私が初めて身近で目の当りにした恋は、

まるで通り雨の様に激しくて、



そして一瞬の。




哀しくて儚い恋でした。







―・・これは、私のお兄ちゃんがまだ、

幼かった頃のお話。