最初のうちは、
こんなふうになっちゃうなんて
思いもしなかった。
まだ、周りが見えてなくて
ぜんぶ良いことだらけの毎日…
そう、信じてたんだよね。
けれど、あのひとを失った
あの季節から…、
あたしの中でなにかが崩れていった。
「あたし」は「あたし」じゃなく、
違う誰かになってしまった。
壊れていくのが自分でも分かった。
けれど止められなかったんだ…
ねえ…
あなたは許してくれますか…?
こんな私を見捨てずに…
昔とおんなじように…。
暖かい目でそっと包んでくれますか…?