【完結】Freedom ~あるいは、六月の匂い~

作者ハルカ

六月の雨上がりの匂いの向こうに、僕はいつも、ガソリンと機械油の入り交じった、かすかな匂いを感じてしまう。あれから、何年経ったのだろう―――。

雨上がりの匂い。


僕の記憶をざわつかせる、


匂い。



あれから、

何年経ったのだろう。



たぶん一生、

忘れられないのだろう―――。




『私は、自由に生きている人が好きなの』



僕には、


いまだに、


アナタの真意が、




よく分かりません―――。




(完結しました)