君にさよならを言う前に

作者神栖りと

“普通”である生物と、“異常”である生物。―いつの間にか定められてしまった境界線の上で、孤独ながらも懸命に生きようとする、少年達の想いとは…。

日本にのみ出生する人種、



神弦



彼らは常人を優に超えた身体能力を持ち、



得体も知れぬ組織“”から下される「最後の審判」によって



大罪を犯した各国の要人を抹殺していた



『私に―私達に、人を裁く権利なんて無い。―もう、逃げてばかりもいられないのかも知れないね』



戦場の様なこの世界で、たった一つの言葉を探していた。