誰もいない音楽室
それだけで素敵な物語ができそう
音楽が好き
それだけで
どこまででもいける気がする
- 最終更新日
- 2009/10/12
- 作品公開日
- 2008/04/03
- ページ数
- 完結 40ページ
- 文字数
- 7,355文字
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- 森海
清潔感 当初は見えない相手との歌を通じての会話… それが少しずつ二人の距離が近くなり… だけど男性側からしかお互いの正体はわからない。 物語の全体のイメージには「sky」という曲がすごく似合う清々しい印象です。 恋愛小説というには淡い、ほのかな青春。とても好感が持てます。 残念なのは途中でなんとなくですが展開が読めた気がしたこと。 でも、それも清々しさのスパイスになっているようですが。
- しき
耳で恋をする 女性は男性の声に惹かれる。 耳で恋をする。 ――と誰かから聞いたことがある。 人気のない旧校舎。 第一音楽室から聞こえてくる澄んだ歌声と優しいピアノの音。 はじめ主人公はピアノの腕にちょっと自信があり、対抗心からその歌に興味を持つ。けれど次第に声に魅了され、毎日のようにそこに通うようになる。 話してみたい。 一緒に音を奏でてみたい! 彼に興味を持っていく。 でも学祭のライブではじめて彼と対面するとき、彼の正体と名前を知ってしまうことに一瞬後悔の念がよぎる。 この場面に揺れる女の心を感じた。 そして”女性は~耳で恋をする”というフレーズを思い出した。 音楽をキーに進んでいく二人の恋。 作中に織り込まれているskyという曲や音楽を表す表現がすごくきれいで、本来音は言葉では表現しにくいものなのに、自然と音が耳に聞こえてくるような気がした。 ただ物語の主軸ともいうべきskyという曲が物語に活かしきれていないのがとても残念。 なぜ歌ではなく”空”なのか。 そのエピソードがあったらもっとよかったと思う。
- 伊東ミヤコ
音が聴こえる 誰もいないはずの音楽室から聴こえてくる、澄んだ歌声。 ドア越しの彼との接触、そして、ステージ前の初めての対面…。 読み手の想像力をかき立てるような美しい描写と、透明な空気感がとても心地のよい作品でした。 自然と耳から音楽が聴こえてくるような作品、大好きです!!