世界の何処かに、その店はある。『時計屋』。濡れ羽色と闇色の二人の元へ訪れる客。『望む時をお売りします』言葉と差し出される『砂時計』。一章完結の少し不思議な物語。

誰もが夢見る『もしも』の出来事。

その夢を垣間見る事の出来る店があるという。

それは、どこにでもあってどこにもない場所にある、不思議な店だった。

濡れ羽色の燕尾服を着た『案山子<スケアクロウ>』と闇色のスリーピーススーツを着た『主<マスター>』と呼ばれる二人は、今日も迷い込んできたお客が望む夢を見せる。


それが例え、幸せな夢でなくても。




ようこそ、時計屋夢本舗へ。

1章で1話完結型の物語です。


少し不思議な、それでいて誰もが出会うかもしれない二人に、貴方も会ってみませんか?