33本の赤薔薇

作者華音



「ばらって、いろと数によって意味がかわるんだって」



「へぇ、塁くんよくしってるね!わたしにそのいみおしえて!」



「ひみつー!みかと僕がもっと大きくなった頃に、みかだけに教えてあげる」



「じゃあ、約束だよ!」




あれから10年





「ねぇ、塁くん。33本の赤薔薇の意味、教えて?」



「それはね……」




キミは、悪戯に笑う。