あたしの愛しい旦那様

作者うぎ

あたしとおにいさんは、お見合いで知り合った。結婚する気はさらさら無かったのに、初対面で「あたしはこの人と結婚する」と直感した。

あたし、聖子は23歳の看護師。彼氏なし。仕事がきつくて、どんどん寿退職していく先輩を、うらやましく思ってた。それで大学に編入しようと、お金を貯め、密かに勉強していた。ところが母がこの事実を知ると、どんどん見合い話を持ってくる。母の紹介する相手なんて、どうせダサイ男ばっかりだろうと、断り続けていた。

ある日、例によって母親が男の写真を持ってきた。会うだけでいいという言葉に「まあ、いままで断ってばかりいたから、一応母さんの顔をたててやるか」と、会うことを承諾。結果、まさかその男がああたしの伴侶となるとは。

結婚してからしばらくはラブラブな毎日を過ごす。それから妊娠、出産を経て、嫁姑問題が勃発。あたしは仕事、家事育児、嫁姑問題、セックスレス、さらには夫のパチンコ通いが判明して、ある日鬱病になってしまう。何でもない普通の夫婦の、それでも結構波瀾万丈な毎日を綴った物語です。