水玉の家に住む少年ミルクは、優しいような冷たいような目をして「女の子を家におくわけには行かないけどねこならいいよ」だから私は水玉の家に住むネコになった
あるとき、失恋して雨にぬれた私は
遠い昔の記憶にある、水玉の家を探した
入り組んだ路地を曲がり、あいまいな記憶をたどると
その家はあった
気がつくと私は毛布に包まって床に寝ていた
ミルクと名乗る彼はとても肌も髪も色が白く、優しいような冷たいような目をして、女の子を家におくわけには行かないけど
猫ならいいよ、と言った
私の名前はコネコ
水玉の家に住むネコ
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