水玉コネコ

作者水玉

水玉の家に住む少年ミルクは、優しいような冷たいような目をして「女の子を家におくわけには行かないけどねこならいいよ」だから私は水玉の家に住むネコになった




あるとき、失恋して雨にぬれた私は

遠い昔の記憶にある、水玉の家を探した


入り組んだ路地を曲がり、あいまいな記憶をたどると

その家はあった


気がつくと私は毛布に包まって床に寝ていた


ミルクと名乗る彼はとても肌も髪も色が白く、優しいような冷たいような目をして、女の子を家におくわけには行かないけど

猫ならいいよ、と言った


私の名前はコネコ


水玉の家に住むネコ




##ICCD01##