地に足をつけ天を仰げば

作者あかうさぎ

私は、慌ててはみ出してくる男の臓腑をもとにもどしていた。


何度も何度も。


人間、究極の立場になると何をするかわからないとはよくいったものだ。

戻しても、戻しても、はみだしてくる。

なんとかしなくては…!


泣き崩れる女。


立ち尽くす男。


そして、苦しむ男とその傍らで単純作業を繰り返す私。

お願い。もとあった場所に戻って!どうにかしなくちゃ!


一人の女性の本当の人生です。