『君は随分と物好きな人のようね』――今思えば俺の日常はあの時から壊れてしまったのかもしれない。

 


高校二年生・音琴友毅は六月ある雨の日、霧に包まれた不思議な桜の前で一人の女性と"出遭ってしまった"。



地面に着きそうなまでに伸びた金色の長い髪。


ネコ科の動物を思わせるような鋭い金色の眼。


雪を固めたように白い肌。


すらっと伸びた長い脚。


闇をも吸い込む輝きを身に纏い、『美』を体現したかのようなその女性。



そんな女性に――音琴友毅は遭ってしまった。



音琴友毅の周りで起こり始めた様々な事件。


それが因果か運命か。


その女性との出逢いにより――音琴友毅の日常は変わり始めた。