黒猫の涙

作者

気高く、しなやかで、不可思議な黒猫。

常にそうであり、常にそうでなければならなかった。だからこそ誰もが振り向き、誰もが好きだった。

でも、心から黒猫が好きになったことはまだなかった。自分にはその資格がないと思い続けているから…。


好きになることに、好きになってもらうことに資格は必要ですか?