気高く、しなやかで、不可思議な黒猫。
常にそうであり、常にそうでなければならなかった。だからこそ誰もが振り向き、誰もが好きだった。
でも、心から黒猫が好きになったことはまだなかった。自分にはその資格がないと思い続けているから…。
好きになることに、好きになってもらうことに資格は必要ですか?