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「隼人」

そーちんが震える声で俺を呼ぶ。涙を流しながらも顔を上げると、そーちんが瞳の中に涙を溜めたまま眉尻を下げて静かに言った。

「お前が死んでたらきっと翼もお前の後を追った。俺も同じだ。お前が居ないなら生きてたって意味ねえし、…し…ぬ程辛い事抱えてたのにどうしてっ、救ってやれなかったんだろうって…」
203ページより