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「待たせたなぁ〜」

「…終わってんのか」

その声に、入口に顔を向けると雅紀さんと渚さんがこちらに向かって歩いてきていて、後ろを歩く組員に何か指示を出していた。

組員たちは、走ってきたかと思うと葵組の下っ端を縛り上げて、戻って言った。

「おせーよ」

「悪ぃ、道が混んでてよ」

「…終わったのか?」

「まだ赤城が残ってる。」

「俺ならここにいるぜぇ」
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