シェア
「私と慎太郎と、それからここに居る赤ちゃんの夢」「‥‥‥‥」「本当、あんな風になっていくんだって思ったら力が湧いてきた」「‥‥‥そうか」「最後は、消えちゃったんだけどね?夢だから」「俺は―――‥‥」「ん?」慎太郎は私と目を合わさずに、ただ壁の方を真っすぐに見ながら言った。「俺はお前を消えさせたりしない」「‥‥‥え?」