by
醒くんはその綺麗な手に持ったフォークで綺麗にいちごタルトを掬うと、これまた綺麗な唇に綺麗な動作で運んだ。もうなにもかもが綺麗すぎて、一時たりとも目が離せない。

そしてまた、綺麗に咀嚼して綺麗に飲み込んだかと思えば、目線をゆっくりとタルトからわたしへ向けて、小さく口を開いた。
43ページより