カフェ店員として働く梨香はある日突然現れた龍峯聡次郎という男に「婚約者のふりをしてほしい」と頼まれる。政略結婚を断るために自分で決めた婚約者がいる設定にしてほしいと言われる。
不審に思いつつも金銭的に余裕のない生活から抜け出すために聡次郎のお願いを引き受ける。
すると連れてこられたのは老舗お茶屋の『龍峯茶園』。聡次郎はここの専務だった。
聡次郎は政略結婚を押し通そうとする母親に抵抗するために日本茶とは関係のないカフェで働く梨香と結婚すると主張する。
老舗の龍峯茶園専務の婚約者になるためにはお茶も学んでもらわなければいけない、と聡次郎の母親に無理矢理働かされることに。今まで興味もなかった日本茶を扱う仕事に戸惑いつつも日本茶の魅力を学んでいく梨香。
契約を持ち掛けてきたのは聡次郎なのに梨香に厳しく接する態度にくじけそうになると、時には契約とは思えないほど婚約者らしく優しく触れてくる聡次郎に徐々に心を開いていく。