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けれど、それでも私を見ようとしない奏に、ため息をこぼすと、体を引きずるように背後へ移動した。

そんな私へ視線を下気味に滑らせる奏に見えるように、太股を無言で叩く。

「・・・・っ、はぁ、」

奏は私のそんな動作に軽く息を吐き出すと、無言で太股に後頭部を乗せる。
394ページより