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「信じらんないかもしれないんだけどさ、俺、ふゆにいにからだ貸してたの」

「……貸して、た?」

「うん。ちとせに遺したいものがあったんだって。それを森の奥の小屋で作ってるあいだだけ貸して、それが終わったから返ってきた」
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