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何が起きたのかヒーラーには解らなかった。

気がついたら自分がうさぎの横に倒れていて、

それから…

パァアアアアッ!

この街をすべて照らし出すような銀色の優しい光があたりを包んだ。

うさぎの額からは、まるで花のように咲き誇るクリスタルの様なスターシードが輝いていた。

「お…だ…んご?何…で…?」

まさか…あの状態で 私を庇ったっていうの…?

ヒーラーは、地面に座り込み、愕然としたまま、その大きな瞳からはとめどなく涙が溢れてこぼれた。

『なんてこと…この輝きは…』

クロウとセイレーンも驚愕したような表情でしばしボーゼンとそのスターシードを見つめた。

『こんな綺麗なスターシードはじめて見ましたわ…。』

『何者なの…この小娘…。まあいいわ、このスターシードを持ち帰ればギャラクシア様はさぞお喜びになることだろう!』

クロウの鞭が、うさぎのスターシードめがけてうなりをあげて突き進んだ。

バシイッ!

しかし、その鞭はうさぎの前に再び立ちはだかったヒーラーの腕に絡めとられた。

「…お前達ごときに…触れさせるものか 」

骨の軋むような嫌な音が響き、ヒーラーのその腕は、すでに間真っ赤に染まっていた。

『なにっ!?』
127ページより