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-「…どうなることかと思ったけど…まあ、まるく収まったって事かな。」同時刻―。うさぎと衛が正気に戻ったのを見て、はるかが、安堵した様子で呟いた。旅館から少し離れた建物の屋上に、はるかに寄り添うようにみちる、せつなとほたるも居る。「ねえ、運命って凄い力を持っているのね。あの二人が近づいた瞬間に強く惹かれあうのが目に見えるようだったもの」ほたるも、2人が笑いあうのを見て、ホッとした様子で屋上のフェンスに腕をかけて乗り出していた体を引っ込めた。「そうですね…。あれはもう「運命」と言うか「大いなる意思」とも言えるような気がします。彼女の選択には、この太陽系の未来がかかっているのですから…。目には見えない、とても大きな力が関与していた気がします。」「せつながそう言うのなら、きっとそうなのね。私としては…そんな大きな力に打ち勝った、彼のファインプレーに拍手を送りたい気分なのだけど。ふふ。」みちるが、そっと川辺の舞台に目をやった。この場所から見ると、スリーライツの3人がそっと舞台を離れて人気の少ない小道に出たのが見てとれた。「ああ。いじっぱりな王子様は、会っておいでと言った以上は直接2人の邪魔をする事はできないしね。でも…あれは、ちょっと反則な気がするけどね。」「あら、何言ってるのはるか。あなただって、あのまま二人がキスでもしようものなら邪魔に入る気だったくせに。」クスクスと笑いながら、みちるが言った。「なっ…///僕は…そんな・・・」「あーっ、私もそう思ってた!だって、はるかってばずっと堅く拳を握り締めながら見てたもの…今にも飛び出しそうだった。ふふ!」みちるに次いで、ほたるがからかうように言った。「…。」はるかは、頬を少し染めてツンとそっぽを向いてしまった。確かに、プリンセスの気持ちに反して、あのまま流されてしまうのはどうかと思っていた。が、それは別にプリンスの邪魔をしようとか…そう言う訳ではなくて。