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天使か、将又悪魔か。

DachuRa 3rd story-天使と讃えられたのは、悲劇に堕ちた哀れな教唆犯-白城 由紀菜

19世紀末、大英帝国ロンドン。 幼馴染・セドリックと共にブローカー業を営むマーシャ。 そんなマーシャには、大切な存在である友人と一人の医者が居た。その医者から、「人を救うのが天使の役目。君は神様から素敵な能力を授かった天使なのだから、その力を使って人を救ってあげなさい」と洗脳の如く幼少期から教え込まれる。それ故に、彼女には「人を救う」という使命が植え付けられていたが、信じていた医者は家族とマーシャを残し失踪してしまう。 そんな彼女の元に、後任として現れた医者・エドワード。 エドワードは「天使」という言葉を馬鹿馬鹿しいと一蹴し、マーシャはエドワードに怒りを覚え、終いには苦手意識を抱いてしまう。 だが、エドワードとの関係は不思議と深まってゆき―― 人を救い、正しき場所へ導く。しかし時には、非人道的な行為に手を染める事もあり……。 そんな彼女は天使なのか。将又悪魔か。 愛と罪、依存と官能。様々なトラブルに追われながら、それでも彼女は茨道を生きてゆく。 様々な人間の感情や緻密な繋がりが織り成す、複部構成 長編小説[DachuRa]シリーズ第3弾――マーシャ・レイノルズ。 ――これは英国に生きる紳士・淑女の、長い人生、及び罪と愛を描いた物語。 永遠に覚めぬ幻覚を。 ―――――――― Garnet rosE編、Sapphire lilY編の二部作に別れたDachuRaシリーズ、Garnet rosE編3作目です。よろしくお願いいたします。 ・この物語はヴィクトリア朝の英国を舞台にしておりますが、街や建物、人物などは全て架空です。 ・性描写がある為、レーティング設定をしております。
  • 歪んだ愛
  • 完結 222ページ
「――先生、私はどうして人の心が分かるの?」
1ページより