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「…責任持てないから」

「…は?」

「避妊したって、それは100%じゃない
低い確率でも妊娠する可能性だってある

その時…好きじゃない女と一生を共にするなんて、俺は無理だから」

「…なら「堕ろすか離婚すればいいって?」…ああ」

すると愛也は悲しく笑った

「せっかく授かった命を自分らの勝手で奪うなんて事…許されると思う?
両者が望んで授かった命なら愛情は注いでもらえるだろうけど、片方だけだったら?

二人とも愛してくれるかもしれないし、片親だけかもしれない…最悪、愛されず捨てられるかもしれないだろ?」

「っっ!愛也、お前っ!」

はっとした俺は愛也を見ると泣きそうな顔をしてた

「それに俺は…結婚するなら、心から好きな人と家族として子供も…全力で愛してあげたい

俺はいらない子だったから捨てられたけど

そんな事、俺の家族にはしたくないから
俺と同じ思いさせたくないからね

だから、好きな人が出来るまで俺は女は抱かない

関係を持った子も自分も傷つくだけだからね」

「…お父さん」

俺の話を聞いて愛里は涙ぐむ
それを雪斗は優しく抱き寄せた

「俺はやっば、こいつには敵わんって思ったよ

それから俺は決心して春香に思いを伝えた
恥ずかしながら両想いでな

あの時愛也がああ言ってくれなければ今どうなってたか、わからんな」

俺が愛里を見て微笑むと愛里も笑ってくれた

俺はそれが愛也と由里
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