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「紗綾姉。……会いたかった。」

一瞬で、弟は私のいる場所まで駆けつけて抱き寄せてきたのだ。

……びっくりして、声が出ない。

伝わる熱が、とてもじゃないけど……くすぐったく感じる。

そして、久々に会った彼を見て、声・肩幅。

身長も、以前とは違って全く、子供らしいところなんてない。
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