by
「忘れたか、心実」

「――な、何を?」

「藍子は俺に逆らわねぇんだよ。俺がそうなるようにしたんだ」

「は?」

「小さい頃から俺には逆らわないように躾《しつ》けたんだ。知ってるだろ。藍子が俺に逆らわないって事を」
124ページより