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いつもの定位置にそっと腰を下ろした。

今まで嫌だった時間。

でも、
今はこれが私にはお似合いなんだと思う。

この最後の瞬間に
誰も親しいと言える友達が一人もそばにいない。

一人っきりの世界。

私らしい。

これが私の人生だ。

そして私が逃げ出す世界。
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