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「コーヒーの味はどうかね」

「ああ、大変おいしいです」

「それがかい?」

「………はい?」

「実はね。そのコーヒーには塩をまぜてあるんだ。それも飽和するくらいに」

「……は?」

「お気づきになりませんでした?」

「、」

しま、った。

神田さんの、罠にかかった。
167ページより