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「…――なぁ」

「んー?」

相変わらずコーヒーしか飲まない夏樹がタバコ片手に、真っ直ぐ視線を私に向ける。

「……お前のケツは持ってやるつったろ?」

「えー?」

何だいきなり???

そんな突然――ケツは持ってやる……って……。

折角晴れた心の影が、また浮き上がる。

桜に行ったときのことを言ってるんだろうか……?

先日のことは、夏樹に何も告げて無いから知らない筈だけど……。

「お前……、俺に何かあったら自力で何とでもするとか言うけどよー?飯くれぇ食わせてやれるようにはすっから……」
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