部屋に到着して、ドアを閉めた瞬間、ウサに唇を塞がれる。

「んっ…キョ、ウ…?」

玄関の灯りも付けないで、自分達の荷物も床に放り出したままでウサはレイコを抱きしめ、何度もキスをしてくる。

「…今週は合宿行くのやめない?」

ちゅっ、と音を立てながらキスをしたウサがそう囁いた。

「…どうして…?」

抱きすくめられたまま、レイコは首を傾げる。
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