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どうして?何で私ばっかりこんな目に合うの?何も…してないのに…。
赤ちゃん欲しかった…。
2人の…赤ちゃん…。
病気…治ったのに…酷いよぉ…
ね…何で?私…悪い事したかなぁ…?
何の…罰なのかなぁ…?
ごめ…んねぇ…」

彼の手をぎゅうっと握りしめた私の手は、力が入りすぎて震えていた。

「違う…人なら…父親に…なれたのに…ね?
離れようと…したの…出来なかったの…わかんない…どうして?私じゃなきゃ…いけないの?
大河は父親になりたい?
なりたいなら捨てて?
私からは離れられないから…私を…捨てて?
要らないって…言っていいから…捨てて…。」
398ページより