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「え、いいの」今更な戸惑いの声が落ちてくる。「言ってたじゃん、春川」「……なにを?」「私の最初は全部欲しいって」あげれるものは全部あげるよ。後にも先にも春川しかいないもん、最初もあげるし最後もあげる。そして死ぬのが本望。私の言葉に春川は「ばあか」と無邪気な悪態をついて。悪態をついたとは思えない唇で、私の唇を優しく塞いだ。