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「俺、沙羅に逢えて良かった!ハルやハヤトやジンにも。

俺、生まれてきて良かったって、本当に幸せだったって思ってんだぜ?

だからさ?」

タクはちょっと膝を折ると、目線を私に合わせた。

「沙羅も、俺の人生、否定しないでくれよ?」

タクの人生を?

「沙羅は俺に逢えて良かったって思ってくれねぇのか?」

まさか!

眉をひそめるタクに、ぶんぶんと大きく首を振った。

「だろ?」

ちょっと得意そうににかっと笑った。

「俺も沙羅も幸せだった。それが俺達の人生だろ?それを否定しないでやって欲しいんだ。

16年なんてあっという間だったけど、俺にとっては最高の人生だった!

それでいい、それがあればいい」
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