遊びも恋愛も、全部楽しみたい。
そう思った大学時代。
でも甘かった。
戒めのためにあの男の吐いたセリフを傷付きながら思い出し、自分を鼓舞し続ける。
見返してやる、って決めたから。
絶対にあいつに負けない。
全てを超えてやる。
そう呪文のように繰り返して、仕事に没頭してきた。
「君だって普通の女の子だよ?可愛いのにもったいない」
シェアハウスで職業もバラバラな男女が繰り広げる、恋のお話。
誰かが耳元で囁く。
「俺がその男の呪縛から解いてやろうか?」――と。
これはスキンシップ過多では…?
とっくの昔に免疫はなくなっているので、近付かないでもらえませんか?
甘やかされるなんて慣れてませんから、とにかく2号室は入室禁止です!