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泣いたよ、めっちゃ泣いた、だって⋯何年探したと思ってるん⋯」

何年⋯。

「俺⋯ほんま、お前⋯死んだんちゃうかって⋯めっちゃ⋯」

私を見つめるビー玉の瞳が、揺れる。

「泣くの当たり前やろっ⋯」

そう言った刹那、
その綺麗な瞳から、透明なそれが、零れ落ちた。

「生きてて良かった⋯」

初めて聞く、魁輝の弱りきった声。

まさか、魁輝が泣くとは思わなかった。

私をずっと探してくれた。

私が死んだと思ってた。

生きてて良かったと泣く魁輝は、涙が止まらないのか、自分の手で目元をおさえ始め。
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